現実の空間を歩きながら、仲間と協力してレストランを切り盛りする、PICO 4向けのVRコンテンツ「LBE Restaurant Simulator」を試作しました。
同じ会場にいる複数の参加者が仮想の厨房を共有し、料理を作る、運ぶ、片付けるといった仕事に取り組む、LBE(ロケーションベース・エンターテインメント)体験のプロトタイプです。
歩いて、作って、運ぶ協力プレイ
料理を作ったら、お皿を持ってお客さんのもとまで歩いて配膳。食事の後はお皿を洗うなど、レストランの仕事を自分の身体を動かして体験します。
参加者同士で役割を分担し、同じ空間を行き来しながら協力することが、この作品の遊びの中心です。調理や配膳といった身近な動作を取り入れることで、短い体験時間でもルールが伝わりやすく、周りで見ている人にも何をしているかが分かる内容を目指しました。
紹介動画
使用技術
- Unity:ゲーム本体とVR空間の制作。
- STYLY NetSync:STYLY社が公開するOSS。Unity用パッケージとPython製サーバーを使い、物体の位置・回転やゲームの状態を端末間で共有。
- XR Interaction Toolkit(XRGrabInteractable):食材や道具を掴む操作。
同じ厨房で協力するための工夫
制作では、物体の動きを共有することと、ゲームの結果を揃えることを分けて設計しました。
- 固定IDのオブジェクトプー*:食材・料理・皿をあらかじめ用意して再利用し、全端末で同じ物体を識別できるようにしました。調理や皿洗いも、プール内の物体の交換として扱っています。
- 進行管理をOperatorClientに集約:プレイヤー端末からRPCで調理などを要求し、進行管理用クライアントが検証して結果を確定します。注文・スコア・残り時間も一元管理し、端末ごとの食い違いを防ぐ構成です。
今後は複数のPICO 4で、物の受け渡しや同時操作、通信遅延の影響を検証していきます。実際に人が立ち、すれ違える厨房の配置も含めて、操作感と空間の両面を調整していく予定です。
TIBでの発表・試遊展示
2026年8月8日|TIB
TIBで発表・試遊展示を行い、子どもを含む来場者の皆さんに体験していただきました。


