「ReCall」は、記憶と連想から生まれる世界を巡る、物語と空間演出を重視したVR作品です。5名のチームで制作し、IVRC 2026メタバース部門で「岸上健人賞」を受賞しました。
紹介映像
作品の風景や体験の流れを紹介する映像です。IVRC 2026メタバース部門に向けて制作しました。
記憶と連想をたどる体験
舞台は2045年。自宅に置かれた仮想空間没入装置を手に取り、頭に装着するところから体験が始まります。VRの中にある日常の部屋から、さらに別の世界へ入っていく構造です。


粒子から木、鳥、船、海へと風景が変化し、最後は夕方のチャイムから「帰る」という感覚につながります。風景や音をきっかけに、記憶を思い起こす体験を目指しました。


風景・映像・音を、一つの物語に
春から試していた機能や風景を、8月に一本の物語へと再構成しました。チームで制作を進める中で、私は企画・体験構成・システム開発に携わり、ワールドの風景と映像・音響がつながるよう演出を組み立てました。
各場面は独立して実装・調整し、ContentsManagerで切り替える構成にしています。照明、天候、霧、時間帯、環境音、BGMを連動させ、昼から雨、霧、夕方へと空間の雰囲気を変化させました。


演出確認やデバッグに使うEditor拡張も制作しました。場面や環境状態をすぐに切り替えられるようにすることで、見せ方の調整を進めました。


一次制作から二次審査まで
一次制作|2026年8月11日〜21日
記憶と連想を軸に、没入装置を装着する導入から、粒子、木、鳥、船、海へと続く体験を制作しました。風景と音のつながりを整理し、一次審査に向けて体験全体をまとめました。


二次審査に向けた改善|2026年8月22日〜29日
一次審査版で終盤に起きていた不具合を優先して修正し、導入からエンディングまで通して体験できる状態へ更新しました。あわせて、光漏れや環境演出、UI、木のコライダーなど、体験を妨げる細部を調整しました。
一方、審査環境ではQuestだけシェーダー表示が崩れる問題や、11人のインスタンスでUIが壊れる問題など、通常のテストでは現れなかった不具合も確認しました。端末差や多人数での利用といった条件を洗い出し、現地展示に向けた改善点を整理しています。
修正前後のワールドを分けて公開し、審査後も改善を継続できる形にしました。
制作・検証中の画面を見る(9枚)









富山での展示と「岸上健人賞」受賞
2026年9月|富山のVR学会・IVRC展示
富山で開催されたVR学会のIVRC展示に出展し、来場者にVRヘッドセットで「ReCall」を体験していただきました。


作品はIVRC 2026メタバース部門で「岸上健人賞」を受賞しました。企画から一次・二次審査、現地展示まで、チームで制作と改善を重ねた作品です。


VRChatで開かれたメタバース部門交流会にも参加しました。


